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うる星やつら
『うる星やつら』(うるせいやつら)は、「週刊少年サンデー」(小学館)に1978年から1987年にかけて連載された高橋留美子のギャグ漫画、およびそのアニメ化作品である。漫画、アニメの分野で「ダーリン」という言葉を用いた最初の作品と言われている。主人公はラムだと思われがちだが、実際の主人公はあたるである。
誤解の理由は主にラムが目立っていることであると思われる。1981年にはキティフィルム、フジテレビ製作でテレビアニメ化もされ、好評により5年間という長期にわたり放送されて、劇場版も多数作られた。押井守が監督を勤めていたのは有名。その内容の斬新さは1980年代の漫画、アニメ界に多大な影響を及ぼした。
放送終了後はOVAが作られたり、地方の民放等で不定期的な再放送が行われているが、2004年現在では日本放送協会|NHKのBS2|衛星第二放送や、CS放送のキッズステーション等において再放送されている。
あらすじ
地球の命運を賭けた「鬼ごっこ」の際に地球代表の諸星あたるの発言をラムは自分に求婚しているのだと勘違いし、婚約をしてしまう。諸星には既に三宅しのぶという恋人がおり、当初はこの三角関係の騒動劇が主であったが、次第に諸星の女好きの側面が強調されるようになると、数多くの女性キャラクターが登場し、これに浮気する諸星と嫉妬するラムが絡む方式が定着していった。主人公たちはほとんど成長もせず、高校2年生(開始当初は1年生)というのに将来を考えるわけでもなく、この物語には時間的なものはほとんど感じられない。最後は再び「鬼ごっこ」で、大団結の近未来を予想させる形で(つまりはカップルが成立する形で)物語は終わる。
主な登場人物
* 諸星あたる(もろぼしあたる)(声優:古川登志夫)
*: 主人公。友引高校に通う2年生。非常に「女好き」で、魅力を感じた女性には直ちに声をかけ、住所と電話番号をいつのまにか聞き始め、肘鉄食らおうがその女性のためにどんな目にあおうがかまわないという超人的なナンパ度胸を持ち合わせている。一方宇宙一の凶相の持ち主といわれ、浮気性でエゴイストの面を持っているが、根は善人である。ひょんなことから宇宙の鬼族ラムと鬼ごっこという形で戦争を始める事になる。ラムとの鬼ごっこに勝った彼は、恋人三宅しのぶに婚約を申し込むが、ラムが自分との婚約と勘違いされて家に押しかけられ、そこから二人の奇妙な生活が繰り広げられる。超人的な体力と破壊的な行動力を持つが、皆が気持ち悪がった芋虫のイモちゃんを大事に育てたり、幽霊の少女の好意を受けたりと優しい一面も。ラムからいつも逃げ回っているが、実はラムにもしっかりと惚れている。特技は真剣白刃取り。
* ラム(声優:平野文)
*: 鬼星(ラム星)から来た、鬼族の宇宙人娘。モデルは当時人気だったグラビアアイドルのアグネス・ラム。あたるとの鬼ごっこに負け、本人の勘違いからあたるの婚約相手となる。あたるのことを「ダーリン」と呼び、その想いは一途であるが、がさつな性格が災いし、しばしば騒動を引き起こす。空中浮揚と電撃の超能力を持ち、浮気をするあたるに制裁を食らわす。辛党の種族なので彼女の作った料理は猛烈に辛い。普段はあたると一緒にいるが、虎縞模様のUFOですごすことも多い。虎縞ビキニルックと、語尾に「だっちゃ」と付けるのは余りにも有名。
* 三宅しのぶ(みやけしのぶ)(声優:島津冴子)
*: あたるの幼馴染で同級生で恋人の女子高生。あたるをめぐってラムと確執するが、やがて面堂に思いを寄せるようになり次第にあたるから離れて行く。しかし、物語終盤では運命製造管理局の因幡に恋焦がれるようになっていった。普段はしおらしいが怒るととんでもない怪力を見せる。
* 面堂終太郎(めんどうしゅうたろう)(声優:神谷明)
*: 強大な財力と軍事力を持つ面堂財閥の息子。社会勉強の為にあたるの通う友引高校に転入してくる。容姿端麗かつ秀才だが、性格はあたると同レベル。その為か、いつもあたるを目の敵にしており、いつか自慢の愛刀で斬ってやろうと思っている。ラムに一目惚れし、いつか自分になびいてくれるのを夢見ている。部下として従えているサングラス部隊はあたるにも同情される程のマヌケ集団。面堂家の家紋でもあるタコをペットとして大事に飼っている。弱点は閉所・暗所恐怖症だが、そこから秘技「釣鐘割り」をあみ出すなど、超人的な体力を見せるときがある。
* 面堂了子(めんどうりょうこ)(声優:小山茉美)
*: 面堂の妹。兄同様、容姿端麗であるが、何を考えているのか解らない少女。兄の終太郎を困らせるのが趣味で、詰め寄るあたるを利用し、しばしば騒動を引き起こす。部下に、了子に絶対服従、かつ、サングラス部隊とは異なり非常に優秀な黒子軍団を従えている。
* メガネ(サトシ)(声優:千葉繁)
*: あたるの同級生。あだ名の通りメガネをかけている。ラムの熱狂的ファンになり、自らラム親衛隊最高幹部会議長となる。とにかくだらだらと長い理屈を並べ立てるのが好きなマニアックな人物。あたるとつるんだり、時折敵対したりする。牛丼や立ち食いそばを好む。尚、このキャラクターはアニメ版のオリジナルである。原作では初期に脇役として出てきている。
* パーマ(声優:村山明)
*: あたるの同級生。ラム親衛隊の一人。あだ名の通りパーマをかけ、ひょろっと痩せている。実は彼女がいる。アニメオリジナルキャラ。原作では初期に脇役として出ていた。
* チビ(アキラ)(声優:二又一成)
*: あたるの同級生。ラム親衛隊の一人。あだ名の通り小柄で、気が弱くて泣き虫。ロリコンの気がある。アニメオリジナルキャラ。原作では初期に脇役として出ていた。
* カクガリ(ヒロユキ)(声優:野村信次)
*: あたるの同級生。ラム親衛隊の一人。あだ名の通り角刈りで、大柄。このメンバーの中では一番影が薄い。担任の温泉マークに似ている。アニメオリジナルキャラ。原作では初期に脇役として出ていた。
* 白井コースケ(しらいコースケ)(※原作のみ登場)
*: あたるの同級生。いつもあたるとつるんで悪さをしている。実は彼女がいる。アニメではパーマに取って代わられた脇役。
* 藤波竜之介(ふじなみりゅうのすけ)(声優:田中真弓)
*: あたるの同級生。女であるが、浜茶屋を経営する変わり者の父に男として育てられた為、行動が男っぽく荒々しい。しかし女としての自覚はあるので、男扱いされるのを嫌う。面堂以上に女にモテるのが悩み。純粋でひたむきな性格だが、少々常識外れな所がある。父親と浜茶屋再建の資金を稼ぐため友引高校の売店に住み込んでいるが、いつも父親と喧嘩している。因みに親父のポリシー「海が好き」は、作者自身の主張。
* ラン(声優:当初井上瑤、のち小宮和枝)
*: ラムの幼馴染み。ロリータ#ロリータ・ファッション|ロリータファッションの可愛らしい風貌だが、実は二重人格で、怒るとドスの効いた訛りで喋る。ラムへの積年の恨みを晴らそうとして地球にやってきた。口移しで相手の若さを吸い取る能力を持ち、あたるを陥れようとする。レイに思いを寄せている。
* 弁天(べんてん)(声優:三田ゆう子)
*: ラムの幼馴染み。名前の通り七福神の一人弁財天で、節分の時期になるとラムを含む鬼族と合戦をする。男勝りな性格で、赤いエアバイクを乗り回し、お雪、ラムと共に番をはり恐れられていた。ランと仲が悪い。
* おユキ(声優:小原乃梨子)
*: ラムの幼馴染み。宇宙人の雪女にして海王星の女王である。物静かだが、その性格は冷ややかで恐い。定石通り、吹雪を起こして人や物を凍らせる。ラム、弁天と三人で番をはっていたとされるが本人は否定。うる星最強キャラの呼び声高いコタツネコにも勝利するなど最強キャラとして最有力候補でもある。
* レイ(声優:玄田哲章)
*: ラムの元婚約者。面堂を打ちのめすほどのハンサムだが、巨大な牛鬼になったりする。底無しの大食漢で、地球の言葉は片言しか喋れない。
* テン(声優:杉山佳寿子)
*: ラムの従兄弟。通称ジャリテン。ラムは頭に角2本だが、彼は角が1本しかない。忙しい消防|火消しの母の許を一人で離れ、ラムのいる諸星家に住み着く。まだ幼児なので上手く飛べないが、口から強烈な炎を吐く。女性には可愛いく振舞っているが、男性にはぶっきらぼう。あたるといつも喧嘩をしている。どういう訳かラム星の人間は関西弁で喋る(例外はラムの母とラム)。
* 錯乱坊(チェリー)(声優:永井一郎)
*: 遊行僧。あたるに降りかかる不幸を予言した。破壊的な超能力を持ち、用も無いのに時々変な所から沸いて出てくる。顔面のアップには強烈な破壊力がある。食い意地が悪く、時々諸星家の食卓に勝手に上がり込んでは食事を平らげてゆく。空き地にテントを張って住んでいる。
* サクラ(声優:鷲尾真知子)
*: 錯乱坊の姪で巫女。友引高校の養護教諭|保健医もしている。病弱であったが、あたるに悪霊をうつしてからは健康体に。叔父に似ず大変な美人だが、叔父に引けをとらぬ大食漢。そのくせプロポーションは不思議と崩れない。尾津乃つばめと婚約している。
* 尾津乃つばめ(おづのつばめ)(声優:井上和彦 (声優)|井上和彦)
*: エクソシストを生業としている青年。ハンサムで優れた霊能力の持ち主だが、不器用なためしばしば騒動を引き起こす。サクラと婚約している。
* 水乃小路飛麿(みずのこうじとびまろ)(声優:島田敏)
*: 面堂財閥同様に強大な財力と軍事力を持ち、面堂財閥といがみ合ってきた、日本のスポーツ業界を牛耳る水乃小路財閥の次期当主だが、極度の運動オンチ。野球好きだがヘタ。代わりに、ボール一個は軽く飲み込んでしまう変態である。面堂終太郎とは、「終ちゃん」「トンちゃん」と呼び合い、一応ライバル関係にある。幼い頃は面堂了子によくイジメられた。
* 水乃小路飛鳥(みずのこうじあすか)(声優:島本須美)
*: 飛麿の妹。水乃小路家の掟で、生まれてから15歳になるまで、父親・兄を含め男性との接触を禁じられていたため、この世には女性しかいないと思っていた。正体を隠すために甲冑を着て生活していたこともあり、細身ながら超人的な体力を持つ。諸星あたるに甲冑越しに素顔を見られてから、極端な男性恐怖症になった。だが、兄の飛麿の事は異常なまでに慕っており、男と兄は別の生き物だと思っている。面堂家と水乃小路家の和解の為、両家の親たちは面堂終太郎と祝言をあげさせようとするが、男性恐怖症が治らず破談となる。
* 因幡(いなば)(声優:鈴置洋孝)
*: 夢の世界のドアノブを作る、運命製造管理局の人間。うさぎのぬいぐるみを被っている。本作末期には結構重要な役どころとなっている。
* 真吾(しんご)(声優:古谷徹)
*: 面堂家のお庭番(庭師)の一家の息子。一応は面堂終太郎の諜報係。しかし幼い頃に祖父と生き別れ、面堂家敷地内の電気密林で育ったことから、電気に対する耐性ができており、ラムの電撃は通用しない。TVを祖父と思い込んでいた為か、時代劇のような口調で話す。
* 潮渡渚(しおわたりなぎさ)(声優:弥生みつき)
*: 父が竜之介の父の親友で、同業者。親子二人で浜茶屋を営んでいた。本当は男だが女として育てられたために外見、性格とも女性的で初登場時には誰1人として男であると思った者はいなかった。一応は竜之介の許婚で、竜之介に惚れている。浜の相撲大会で毎年横綱になった実力の持主で、その怪力には竜之介も歯が立たない。経営が苦しい浜茶屋を建て直すため、ウニを使ったかき氷の新メニューを試作している最中、食べすぎで父とともに死亡。新メニューが完成しなかったことが心残りで幽霊になり、その後復活して生身の体となって以降、竜之介一家と同居している。
* クラマ(声優:吉田理保子)
*: カラス族の女王。優秀な子孫を残すべく、優秀な男性とめぐり合うまでコールドスリープで眠り続ける。「目覚めのキスをした男と契らなければならない」という一族の掟を守り続けていたが、あたるにキスをされ、目覚める。しかしあたるの女好き、浮気性に失望し、あたるを教育していい男に変えようとするが、挫折する。しかも、掟のいきさつも、初代がそうだったから、という実にくだらないものであった。コールドスリープの副作用により寒冷地では眠くなってしまう。
* しゅがあ(声優:TARAKO)
*:ラムたちの中学の後輩。宇宙一のスケ番を目指し、伝説のスケ番と呼ばれたラム・弁天・おユキに引導をわたすため、3人に色々とチョッカイをかけるが、いつも失敗している。保護色の特殊能力を持つ。
* じんじゃあ(声優:坂本千夏)
*:宇宙一のスケ番を目指し、伝説のスケ番と呼ばれたラム・弁天・おユキに引導をわたすため、3人に色々とチョッカイをかけるが、いつも失敗している。脱皮の特殊能力を持つ。
* ぺっぱあ(声優:鵜飼るみ子)
*:宇宙一のスケ番を目指し、伝説のスケ番と呼ばれたラム・弁天・おユキに引導をわたすため、3人に色々とチョッカイをかけるが、いつも失敗している。死んだふりの特殊能力を持つ。
* 温泉マーク(声優:池水通洋)
*: あたるの通う友引高校2年4組の担任。担当は英語。いつも温泉マークの背広を着ている。あたる達生徒の悪ぶりにいつも頭を抱えている。しかし教育熱心な先生である。
* 花和先生(声優:納谷六朗)
*: 友引高校の教師。あたるのクラスの担任だったこともある。青春を臭く語るのが好き。
* コタツネコ(声優:西村朋紘)
*: 彼(彼女?)は江戸時代、野良猫だった為に、吹雪の中どこの家にも入れてもらえず凍死し、その怨念でコタツに執着する化け猫に生まれ変わった。時々錯乱坊のテント前や、あたるの家にいたりする。友引高校の校長とは茶飲み友達。必殺技は突き押し。

